相続をきっかけにFP3級を受けた話~お金のことを「分からないまま」にしなかった理由~

相続をきっかけに、
初めてお金のことと向き合いました。

それまでは、
住宅ローンも保険も税金も、
「分かったつもり」で
深く考えていなかったと思います。

この記事では、
FP3級を取った話というよりも、
お金の話から逃げなくなった
その過程を書いています。

お金の違和感は、住宅ローンのときからずっとあった

住宅ローンを組んだときは、
毎月きちんと返済できていれば、それで大丈夫だと思っていました。

でも今振り返ると、
分かっていたのは表面的なことで、
自分の生活や将来とどう結びつくのかまでは、
深く考えていなかったと思います。

ボーナス払いありきの返済や、
元利均等返済・元金均等返済についても、
契約時には説明を受け、理解したつもりでいました。

けれど、
ボーナスは当たり前にずっともらえるものではありませんし、
金利も、たまたまずっと変わらなかったという結果論でした。

もしボーナスがなくなったら。
もし金利が上がったら。

そのときも同じように返済できるのかどうか。

そこまで考えずに、
たまたま無事にここまで来ただけだったのかもしれない。

この「分かったつもり」の感覚が、
借り換えを体験して以降、
ずっと小さな違和感として残っていました。

相続手続きで、「知らないと本当に詰んでしまう」と実感した

父の急逝で、相続は突然やってきました。
我が家では、事前に相続について話し合っていたわけではありません。

何から手をつければいいのか分からないまま調べていく中で、
期限のある手続きや、義務化されている手続きがあることを知りました。

このとき、
「知らないと本当に詰んでしまう」
と強く実感しました。

正直、家族のことだから、
話し合いだけで遺産を分けられるものだと思っていました。
でも実際には、そう簡単な話ではありませんでした。

例えば、銀行の窓口にも、正直あまり行きたくありませんでした。
時間がかかりそうですし、何を聞かれるのかも分からない。
相続をきっかけに、何か勧誘されるのではないか、という不安もありました。

実際には、
遺産分割協議書や法定相続情報一覧図といった書類が必要で、
それがないと銀行の手続きはひとつも進められませんでした。

逆に言えば、
これらの書類をきちんと用意することで、
銀行手続きは窓口に行くことなく、郵送で済み、
想像していたよりもずっと軽く済ませることができました。

これも、相続を通して初めて知ったことでした。

こうした相続手続きを進める中で、
父が亡くなってから最初の1か月は、
気持ちの整理と同時に、やることも一気に押し寄せました。

※父が亡くなってから1ヶ月で様々な手続きを済ませたことで、
分かったことは別の記事で実体験として整理しています
【チェックリスト付】死亡後1ヶ月でやるべき手続き一覧|時系列で分かる実体験

相続の手続きを通して感じたのは、
「知らなかった」では済まされない場面が、
お金には確かに存在するということでした。

これは、以前住宅ローンの借り換えをしたときに感じた
「分かったつもりでいた」という違和感とも、
どこか重なっていました。

その場しのぎで何とか乗り切れていても、
仕組みを理解していなければ、
いずれ大きな負担になるかもしれない。

そう考えるようになり、
自分なりにお金の仕組みを学んでみようと強く思いました。

FP3級を選んだ理由|最低限わかる人になるために

相続の手続きが一段落しても、
お金のことをもう少しちゃんと分かりたい、という気持ちは残りました。

自分のためでもあり、家族のためでもある。
そう考えると、やっぱり少し腰を据えて学んでみようと思えました。

勉強期間は、およそ2か月ほどでした。
特別な時間を作ったわけではなく、
主に通勤時間の電車の中で、少しずつ進めました。

仕事の合間にやることも多かったので、
正直、疲れて挫折しそうになることもありました。

それでも続けられたのは、
「一気に分かろう」としなかったからだと思います。
分からないところは、
そのままにせず、少しずつでも前に進めればいい。
そんな気持ちで取り組んでいました。

勉強には、
専用のテキストは使いませんでした。
通勤時間に、YouTubeの無料動画を見ながら進めました。

まずはお金をかけずに始められたことで、
心理的なハードルはかなり下がったと思います。

そんな中で、
相続の分野だけは、不思議と頭に入りやすく感じました。

それには、はっきりした理由がありました。

相続分野は、すでに体験していたから「自分の話」として理解できた

勉強を進める中で、相続に関する内容は、
実体験があった分、特に頭に入りやすく感じました。

書類の名前も、手続きの流れも、
机上の知識ではなく、
自分の中に「現実の出来事」として残っていた感覚でした。

そのため、
「ああ、あれのことか」と結びつきやすく、
勉強というより、
これまでの経験を整理している感覚に近かったと思います。

正直なところ、
もしすべてが初めて聞く内容だったら、
ここまで続けられたかどうかは分かりません。

相続を先に体験していたことは、
勉強を進めるうえで、
思っていた以上に大きな助けになっていました。

この経験があったからこそ、

お金のことを「分からないまま避ける」のではなく、

少しずつでも向き合っていけそうだと感じました。

FP3級を取ってから、「分からないから避ける」が減ってきた

FP3級の勉強を通して感じたのは、
相続だけが特別な話ではなかった、ということでした。

保険、税金。
どれもこれまで「難しそう」「自分には関係ない」と感じて、
深く考えないまま過ごしてきた分野です。
けれど学んでいく中で、
それらはすべて、これからの暮らしと直結していると気づきました。

印象に残ったのが、保険の考え方です。
まず、社会保障や公的保険の仕組みを知ったことで、
「すでに守られている部分」が思っていた以上にあることを知りました。
そのうえで、
自分が入るべき本当に必要な保険が何か、
冷静に考えるようになりました。

不安だからといって、
何でもかんでも保険に入れば安心、
というわけではない。と意識が出てきました。

税金の分野でも、少し見方が変わりました。
所得税や住民税の仕組みを知ると、
確定申告が「面倒なもの」ではなく、
自分のお金を正しく整理するための手続きだと感じるようになりました。

この感覚は、
後に金を売却したときに強く実感することになります。

売却するかどうか、売却後の税金はどうなるのか、
悩みながら進めた体験は別の記事で整理しています。
祖母が贈ってくれた金のインゴットをどう活かすか|体験談と手続きの流れ

一番大きな変化は、
お金の話題を避けなくなったことかもしれません。
完璧に理解できているわけではありませんが、
「分からないから放置する」状態からは抜け出せた。
そう実感しています。

「稼ぐための資格」ではなく「お金の話から逃げないための資格」だった

FP3級は、
金融のお仕事をしている人が、
キャリアのために取る資格ではないと思います。

実際、
お金の知識を身につけるだけなら、
資格にこだわる必要はないのかもしれません。

それでも私がFP3級を受験したのは、
相続をきっかけに、

お金の話からもう逃げられなくなった、

普通の人だった自分が、

ちゃんと学ぼうと、すでに動き出していたからでした。

ただ、
先が見えない勉強は正直、かなりしんどい。
どこまでやればいいのかも分からないのも辛い。

だから私は、
「合格」という目印を先に置くことにしました。

FP3級は、
何かを劇的に変えてくれる資格ではありません。
けれど、
これからの暮らしを考えるための土台にはなったと思います。

「分からないから避ける」のではなく、
「分からないなら調べて考える」。

自分にとってFP3級は、
お金の話から逃げないための資格でした。

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