※この記事は進行中で随時更新しています。
父からの相続財産の中に、父の実家と土地がありました。
相続手続きはすでに完了しており、現在は母が所有しています。
実家と土地はいずれも北関東にあり、私たちの生活基盤は都内です。
そのため、気軽に見に行ったり、定期的に手入れをしたりすることが難しい状況にありました。
相続してから約1年が経過しましたが、実家と土地を今後どうしていくかについては、家族内でもなかなか明確な方向性を見出せずにいました。
なぜ相続した土地の扱いに迷い続けていたのか
土地をそのまま所有していても、日常生活に大きな支障が出るわけではありません。
固定資産税はかかりますが、差し迫った問題として感じにくく、後回しにしやすいテーマでした。
ただ時間が経てば経つほど判断や手続きに苦労するような気がして、家族の頭がまだクリアなうちに結論を出したいという思いは共有しており、折に触れて話し合いは続けていました。
そうした話し合いの中で、ひとつ共通認識として固まっていったのが、
「土地については、私たち自身で活用するのは現実的ではない」という点でした。
今から引っ越す、あるいはその土地に新たに家を建てるといった選択肢は、生活面・金銭面のリスクが大きく、現実的に想像できなかったからです。
土地より先に「実家」を残したいと考えた理由
一方で、父と母は、生前、父の実家をリフォームし、私たち家族や妹家族と夏休みに集まれる場所として使う、という計画を考えていたようでした。
特に母は、この計画を楽しみにしていたように感じています。
そういった背景もあり、実家については、すぐに空き家として売却するという気持ちにはなれませんでした。
父は亡くなってしまいましたが、その話を聞いていた私自身も、「せめて母の希望だけでも叶えられたら」という思いになりました。
家族で使うにしても、将来的に売却するにしても、家の価値を保つためには一定のメンテナンスが必要になります。
そこで話し合いを重ねた結果、土地を先に売却し、その資金を父の実家のメンテナンス費用に充てる、という選択を取ることにしました。
「土地」から動くことを決めた理由
土地については、昨年一度、実際に現地を見に行っています。
その際、周辺や隣接地には戸建て住宅が建っており、少なくとも住宅地としての需要はあるのではないか、という印象を持ちました。
正直なところ、不動産の価値を正確に判断できる知識はありません。
それでも「使えない土地」ではなさそうだ、という感覚はありました。
その一方で、実際に見ても私たち自身がその土地を活用する具体的なイメージは最後まで持てませんでした。
住む予定もなく、建てる予定もない。
そう考えると、土地は「持ち続ける理由」が最も弱い資産だったとも言えます。
そこで、 土地を先に手放し、その資金を父の実家を維持するために使う という選択肢が、現実的で納得感のある判断として浮かび上がってきました。
売却に踏み出すときの心理的ハードル
とはいえ、「売る」と決めるまでには、いくつもの心理的なブレーキがありました。
土地の売却は、私にとって完全に未経験です。
相場も分からない。 何から始めればいいのかも分からない。 すべてが手探りの状態でした。
さらに、 「売却方法を間違えて、相場より安く買い叩かれてしまうのではないか」 という不安もありました。
振り返ってみると、これらの不安はすべて、 “分からないことが多すぎる” という一点に集約されていたように思います。
分からないから動けない。 動かないから、ますます分からない。 そんな状態が、売却に向けた最初の一歩を踏み出すことに、ブレーキをかけていたのだと思います。
今日、実際に動き出せたきっかけ
土地売却に向けて、今日ようやく具体的に動き出すことができました。
そのキッカケになったのは、父が生前、何かと頼りにしていた親戚の存在でした。
その方は県内に住んでおり、年始の挨拶とあわせて 「土地の売却について、力になれることがあれば協力する」 と連絡をくれたのです。
以前、母がそれとなく相談していたことを覚えていてくれたようで、 地元の不動産屋の紹介など、できることを聞いてみると言ってくれました。
誰かが気にかけてくれている、頼れる人がいる。
その事実は、思っていた以上に背中を押してくれました。
同時に、私たち自身も動き始めなければ比較材料が何も生まれないと考え、 まずは一括見積りサイトに登録してみることにしました。
一括見積りサイトと地元不動産
ところが、登録した2つのサービスはいずれも、
即日で「査定依頼をお受けできる企業がありません」という連絡が入りました。
正直、いきなりつまずいた感覚でした。
「やっぱり簡単にはいかないんだな」と、少し気持ちが萎えたのも事実です。
ただ、この時点で一括見積りサイトには一旦見切りをつけることにしました。 方法が合っていなかっただけかもしれない、と切り替えたからです。
そこで、父の実家の近くにある不動産屋を1件、自分で探し出し、 直接メールで連絡を取ることにしました。
元日にもかかわらず、その不動産屋からは返信があり、 近日中に改めて連絡をくれること、現地確認も含めて前向きに検討する旨が書かれていました。
今のところ、進捗としてはここまでです。
まだ何も決まってはいませんが、「分からないから動けない」状態からは、 確実に一歩前に進めたと感じています。
一括見積りサイトを使って分かったこと(個人的感想)
今回、一括見積りサイトを2つ利用してみて感じたのは、
こうしたサービスは、首都圏や都市部にある戸建て・マンションなど、需要が高く、比較的スピーディーに売却できる案件に強いのではないか、という点です。
一方で、今回のように
- 地方にある土地
- 建物ではなく更地
- すぐに売却したいと決め切っているわけではない
といった条件の場合、マッチする不動産会社がそもそも少ない可能性もあるのかもしれません。
あくまで私個人の感想ですが、「一括見積り=万能」というわけではなく、 物件や状況によって向き・不向きがあるのだと感じました。
「ダメだった経験」が、むしろ判断材料になった話
一括見積りサイトを利用した2社から、即日で 「今回はお取り扱いできない」 という返事が来たことで、ひとつ冷静になれた部分があります。
それは、今回のケースでは、 全国規模の大手企業よりも、その土地の事情をよく知っている地元の不動産屋の方が、 結果的にうまく進む可能性が高いのではないか、という考えでした。
もし、最初から何も行動していなければ、 「やっぱり動いておけばよかった」という後悔が残っていたと思います。
たとえうまくいかなかったとしても、 一度動いたことで判断材料が増え、次の選択肢が見えてきました。
そう考えると、今回の「ダメだった経験」は、 地元不動産屋を探し、実際に連絡を取るという次のアクションにつながる、 意味のある一歩だったと感じています。
地元不動産屋に連絡する際に意識したこと
地元の不動産屋に連絡する際、いくつか意識した点があります。
まず、最初の段階では、いきなりすべての情報を出さないようにしました。
焦っている印象や、「すぐにでも売りたい」という空気が伝わると、 交渉上マイナスに働くのではないかと感じたからです。
メールの主旨は、 相場感や売却までの流れについて相談したい という点を最優先にしました。
また、土地の所有者は母ですが、 実務上の問い合わせ窓口は私が担当していることも、簡単に伝えています。
そして、冷やかしや匿名の問い合わせだと思われないよう、 フルネームを記載することも意識しました。
売却を前提にした交渉ではなく、 「まずは話を聞きたい」「正しい判断をしたい」というスタンスを明確にすることが、 結果的にやり取りをスムーズにしてくれたように思います。
実際に送ったメールと、その返信
地元の不動産屋に連絡する際、送ったメールは次のような内容でした。
(個人情報は伏せています)

正直なところ、元日の夜に返信が来るとは思っていませんでした。
そのため、まず驚いた、というのが一番最初の感情です。
ただ、それ以上に印象に残ったのは、 文面がとても丁寧で、こちらの問い合わせを雑に扱っている感じが一切しなかったことでした。
一括見積りサイトでは、 「対応できる会社がありません」 という事務的な連絡が続いていたこともあり、 「もしかしたら、このまま前に進めないのではないか」 という不安が正直ありました。
だからこそ、 「場所を確認して、改めて連絡します」 という一文を読んだとき、 ようやく次のステップに進めるかもしれない、という前向きな気持ちになれました。
一方で、ここで気をつけようと思ったこともあります。
それは、焦ってこちらから立て続けに返信しないことです。
やり取りが始まったことで気持ちは前に進みましたが、 同時に、こちらの焦りや「売り急いでいる感」が出てしまうと、 かえってマイナスに働くのではないかとも感じました。
そのため、この時点では、 先方からの次の連絡を待つ という選択をすることにしました。

コメント