墓じまいを考えるきっかけになったのは、まず“お墓の場所と管理の現実”でした。
そして墓じまいの第一歩は、「家族で話すこと」。
でも実際には、「どう切り出したらいいのか」「誰が最初に言うべきか」と迷う人が多いのではないでしょうか。
この記事では、私たち家族が墓じまいを決めるまでにどんな話し合いをしたのか、実体験をもとにまとめました。
話しづらいテーマだからこそ、進め方のコツやタイミングの考え方が、少しでも参考になれば嬉しいです。
- 墓の管理を続けられるか現実的に考えたか
- 誰にどのように切り出すか準備したか
- 感情的にならず「事実ベース」で話せたか
「お墓の現状と立地条件」
お墓は北関東のお寺にあり、父の両親が眠っています。
場所は敷地の一番高いところで、区画の広さはおよそ3m×3m。見晴らしも良く、よく手入れされた気持ちの良いお墓です。
ただ、そのお墓までは急な坂道があったり、東京からだと車で片道3時間弱かかります。アクセスの面で、将来的に管理が難しくなることは想像に難くありませんでした。
父は退職後、東京と実家の2拠点生活をしていました。
当時一人暮らしをしていた祖母(父の母)の生活を手助けしながら、お墓の管理も続けてくれていたのです。
「墓じまいの話を切り出す前に整理したこと」
父が亡くなる数日前、家族で静かに話す時間がありました。
そのとき父は、「いずれは実家じまいや墓じまい、土地の整理も自分でやらないとな」と口にしていました。
けれど、どこか言葉を探すような様子で、「土地なんかはどこに相談したらいいか…」と漏らしたのを今でも覚えています。
今思うと、もう自分では進められないと感じていたのかもしれません。
父が最後まで気にかけていたことだったので、その言葉が頭にずっと残っていました。
相続のことは初めてでどこから手をつけたらいいのか分からない。
けど、このまま後回しにするとずっと放置してしまうかもしれない──
そんな気持ちを抱えたまま、しばらく考え続けました。
そして少しずつ、「今のうちに自分の中で整理しておこう」と思うようになりました。
改めて考えてみると、私の中では次のような思いがありました。
- 父の実家やお墓の今後を自分たちが決めなくてはいけない
- お墓の管理は1、2年は頑張れるかもしれないけど、5、10年と続けられるのか
- 母や妹はどう思っているのだろうか聞いてみたい
いきなり父の実家じまいから始めるのは難しいけれど、お墓のことからならちょっとずつ進められるかもしれない。
このように気持ちを整理していくうちに、「いずれ話をしよう」から「一度話してみよう」──
そう思えるようになった瞬間がありました。
シリーズ全体の手続きをまとめたハブ記事はこちら:
墓じまいの流れと費用まとめ(ステップ①~⑤)
「最初に話を切り出す難しさ」
墓じまいの話は、最初は「どうしようか…」と、誰もがはっきりとは言い出せない空気がありました。
けれど、少し話を始めてみると、思っていた以上にみんな同じ気持ちでした。
父と同じような管理をこの先もずっと続けていくのは難しい──それが家族全員の本音でした。
そこで私から、こう提案してみました。
「決断のタイミングと家族の合意」
「みんなの頭がクリアな今、そしてお墓がまだ綺麗なうちに、墓じまいについて考えてみない?」
正直、「こんな話をしたら気まずくならないかな」と、言うかどうか迷いました。
でも、自分の中では「お墓を片付けること」そのものよりも、「このまま放置されてしまう方が、きっと父も悲しむのではないか」という思いがありました。
さらに、将来的な負担もトータルで考えたときに、「今」が決断のタイミングだと感じたのです。 結果として、母も妹も私の提案に賛同してくれて「墓じまいしよう」という方針で家族の意見はまとまり、それぞれの役割分担も決まっていきました。
このステップを経て、私たちは「実際にお寺へ相談する」という次の行動に進むことができました。
こうして、“家族の話し合い”から“具体的な準備”へと、一歩を踏み出しました。
次のステップはこちら:
お寺への相談と永代供養の確認(ステップ②)

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